CPUの創りかた
渡波 郁

定価: ¥ 2,940
販売価格: ¥ 2,940
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発売日: 2003-10-01
発売元: 毎日コミュニケーションズ
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本来あるはずで実は無かった入門書
マイコンが普及した時にはCPUは既にワンチップのブラックボックスで、
CPU内部をどうこうしようとは誰も思いませんでした。
しかしそれに至るまでには、数多くの構造が考案され消えて行きました。
本書でのプログラムROMに当たる部分はエニアック時代の物ですが、
現在でも立派に動きますし、演算部も汎用TTLを使って極力単純化され、
小学生でも理解できる内容となっているのは秀逸です。
挿絵がネックになる事を作者も気にしていますが、結構年配な私でも楽しく読めました。
作者はハード屋としては一風変わった見方をされる方のようで、
今まで当たり前に使ってきた部品が別の視点で解説されるのは新鮮でした。
世代に係わらず読んで頂きたい一冊です。
CPUを基礎から知りたいなら。
表紙からしてアレなわけですが・・・。
実はこの演出は著者が意図したわけではないことをあとがきで知って衝撃(笑)
内容に関しては非常に簡潔、というか割り切った書かれ方をしている。
現在のCPUは複雑かつ精密でとても人が目で見てわかるものではなくなってしまった。
そんな今だからこそ、「単純」、「必要最低限」、「最低速」的な発想で工作気分のCPU作りに挑戦する試みは楽しい。
著者の語り口は軽く、親近感が持てる。それでいて必要なことは書かれている。
本書を持って実際に作成したわけではないが、エミュレータで動きを確認し、簡単な命令を与え、その変化を自分の目で確認する。
普段、パソコンを利用していても中身に関する知識は「ブラックボックス」であろう。
その中核をなすCPUという演算装置がごく単純に理解できるのは本書の長所だろう。
しかし・・・手に取るひとはそれなりに「中身」に興味がないと読んでいてつまらないはず。
レジスタがあ?だ、こ?だ、頭の中で考えるにはさらりと読める良書かもしれない。
デジタル回路の入門書として最適
CPUを作る本というよりは、CPUを作るという目的を設定してデジタル回路の基礎を説明している本です。
何か目的がないと読むのが辛いですから良い方法だと思います。
RAMに関する解説がなかったのは残念ですが、RAMを導入すると自作が難しくなるので省略したのでしょうね。
本の話から外れますが。。。
他の方が「ハードを理解できるものはソフトも理解できる」とおっしゃってますが、
16ビット時代のレベルの低いプログラムならその通りです。
しかし、現在のようにハードがOSによって徹底的に抽象化され、
C++とクラスライブラリを駆使してプログラミングするシステムでは、
ハードのことを知っている方がマシという程度です。
現在の最新ソフトウェアは、デジタル回路の知識でソースコードを読むのは不可能です。
ここのところを勘違いしているハード技術者が、ソフト技術者に迷惑をかけるのがファームウェア業界なのです(涙)
日本のデジタル回路技術がどうしてアメリカの後塵を拝しているのか考えてみましょう。
アメリカのハード技術者は、ソフト技術者の奴隷(ちと大げさな言い方ですが)となって、ソフト技術者の言う通りにハードを作ります。
日本のハード技術者は、ハード技術者に都合の良いハードを作って、
「ソフトなんて馬鹿でも書けるだろ(笑)。ソフトが全部頑張ればいいんだよ」と言うだけです。
典型的な思考停止ですね。
もちろん、こういう人はソフトを書けないのですが。
まあ、何がいいたいのかと言うと、この本を読んで全てを知ったような気分になるのは止めましょうということです。
この本自体は非常にいい本ですが。